「HOUSE OF DOG」メーキング
2006年1月に開始したグループ展「HOUSE OF D」のホームページで連載した作品です。
2005年の末から開催までの間のカウントダウン記事として、何か連載しようと思い、考えました。
なぜ文章系の私が絵を?と思うでしょうが、何か新しいことをやりたかったからです。
何か新しいこと=やったことのないこと・・・それが、絵だったのです。
それまでは、自分の中で、「絵は描けない」と信じていました。
なぜかというと、子供の頃、絵を描いていたら、お友達に「下手だね」と言われたからです。
実は、それ以来、ほとんど絵というものを描いたことがありません。(美術の授業以外は。)
というわけで、「新しいことをやるために、過去のマイナスなハードルを飛び越えよう!」というコンセプトを打ち立てたのでした。
そう決めた瞬間、
右手で「絵が描けない」のなら、左手では、「描ける」のでは?という、単純な発想が浮かび、私は、有頂天になりました。
「描けない」が「描ける」に反転した瞬間です。
だって、左手だもの。下手でも当然でしょ?という感覚。
私は、夢中になって、スケッチブックに向かいました。鉛筆を持って、子供のように。
毎日、一コマずつ、描きました。(ホームページでも毎日更新)
絵本のページをめくるように。
ページをめくる度に、予想もつかない展開になるように。
実は、途中で、脱線してしまいそうになったこともありました。
描いている途中で気付き、それはボツにしましたが。
そうして、何とか「HOUSE OF D」vol.1開催直前に終了しました。
タイトルは、「HOUSE OF DOG」
何故なら、2006年度は、戌年だから。
「HOUSE OF D」に引っ掛けて、名付けました。
内容は、グループ展にHOUSEという名を付けたので、私はどんなHOUSE を描いているのだろうか?
という発想から考えたものですが、結局は、はちゃめちゃな不条理童話になってしまいましたね。
そうそう、登場人物の「ゆーこちゃん」というキャラクターは、私の名前と同一ですが、無関係です。(笑)
当時、自分の名前に違和感を持っていたことと、自分を突き放し、客観視しようという気持ちもあって、敢えて名付けたのです。
更に、ホームページでの連載の時は、本名ではなく、「ユウコJackhammer」を名乗っていました。
Jackhammer(ジャックハマー)とは・・・プロレスラー「ゴールドバーグ」のフィニッシュホールド名。
相当、弾けていた様子が窺えますね?(笑)
ぐにゃぐにゃな輪郭線と気ままな展開をお楽しみください。
ちなみに、文字も左手で書いてます・・・
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